在宅勤務で「夕方になると目がショボショボする」「頭痛が増えた気がする」と感じている人は、照明環境を見直してみてほしい。モニターと周囲の明暗差が大きいと、目の筋肉が常にピント調整を強いられて疲労が溜まる。
JIS Z 9110では、デスクワークに500lux以上の照度が推奨されている。ところが天井照明だけでは300lux程度にとどまることも多く、これがモニターとの明暗差を生む原因になっている。
この記事では、モニターライトとデスクライトの違い・使い分け・選び方を具体的に解説する。

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なぜ在宅勤務で目が疲れやすいのか
天井照明だけでは手元が暗い
オフィスの照明は500lux以上になるよう設計されているが、自宅のリビングや寝室の天井照明は200〜400lux程度しかないことが多い。特に部屋の隅にデスクを置いている場合、手元がさらに暗くなりやすい。
モニターとの明暗差が目を疲れさせる
明るいモニターを暗い部屋で見続けると、瞳孔が収縮と拡張を繰り返して目の筋肉に負担がかかる。BenQの公式サイトでも、モニター画面と周囲の照度差を小さくすることが眼精疲労の軽減につながると紹介されている(参考:BenQ テレワークの照明環境)。
モニターライトとは|デスクを広く使いたい人に最適
モニターライトの仕組み
モニターライトはモニターの上部に取り付けるバータイプの照明だ。画面への映り込みを防ぎながら手元だけを照らす設計になっており、デスクスペースをまったく使わないのが最大のメリットだ。
モニターライトのメリット
- デスク上にスペースを取らない
- モニターへの映り込み(グレア)が発生しない
- 手元を重点的に照らすので書類の文字が読みやすい
- 色温度や明るさを調整できるモデルが多い
代表的な製品
BenQ ScreenBar Haloは、ワイヤレスリモコンで明るさと色温度を無段階調整できる。背面の間接照明モードも搭載しており、モニター周辺を柔らかく照らして明暗差をさらに軽減する設計だ。360lifeの実測比較でも高い評価を受けている(参考:360life モニターライト実測比較)。

デスクライトとは|書き物や手作業が多い人に最適
デスクライトの特徴
アームやスタンドで設置するタイプの照明。照射範囲が広いので、手元全体を均一に照らせる。ノートや書類に書き込みをする作業が多い人にはデスクライトのほうが使いやすい。
選び方のポイント
色温度を調整できるモデルを選ぼう。仕事中は昼白色(4000〜5000K)で集中力を高め、リラックスタイムには電球色(3000K前後)に切り替えると、生活リズムの切り替えにも役立つ。
また、演色性(Ra値)が80以上あるモデルを選ぶのが基本だ。Ra値が低いと、照らされた対象の色味が不自然に見える。デザインや写真を扱う人はRa90以上を目安にするとよい。
モニターライトとデスクライト、どっちを選ぶべきか
PC作業がメインならモニターライト
1日のほとんどがPC画面を見る作業なら、モニターライトが最適だ。映り込みを防ぎながら手元を照らせるので、目の負担が少ない。
書き物や手作業が多いならデスクライト
紙の資料を読む、ノートに書き込む、手作業をするなど、モニター以外の作業が多い場合はデスクライトのほうが照射範囲が広くて便利だ。
両方使うという選択肢
予算に余裕があれば、モニターライトとデスクライトの両方を設置するのがベストだ。PC作業時はモニターライト、書類仕事時はデスクライト、というように使い分けると、どんな作業にも対応できる。
デスクライトをモニターの近くに設置する場合、光がモニターに反射しないよう角度を調整しよう。画面に光が映り込むと、かえって目の疲れの原因になる。ライトの光が直接目に入らない位置に設置するのも重要だ。
照明環境を整えるための追加テクニック
天井照明の調整
調光・調色機能付きのシーリングライトを使えば、時間帯や作業内容に合わせて照度を変えられる。朝は明るめの昼光色、夕方以降は暖色系に切り替えると、体内時計のリズムを崩しにくい。
間接照明で壁を照らす
部屋全体の明暗差を減らすには、間接照明で壁や天井を照らすのも効果的だ。直接的な光源を増やすよりも、空間全体がふんわり明るくなるので目に優しい。
フリッカーフリーのLEDを選ぶ
安価なLEDライトには肉眼では気づきにくい「ちらつき(フリッカー)」が発生するものがある。フリッカーは目の疲れや頭痛の原因になるため、フリッカーフリー設計のモデルを選ぶのが安心だ。

Q&Aコーナー|照明選びの疑問に答える
Q. モニターライトはどのモニターにも付けられる?
ほとんどのフラットモニターに対応するが、極端に薄いベゼルやカーブドモニターでは設置できないことがある。購入前にモニターのベゼル厚を確認しよう。
Q. デスクライトの予算はどのくらい?
3,000円台でもフリッカーフリー・調光対応のモデルがある。こだわるなら5,000〜10,000円台でRa90以上・色温度調整付きのモデルが選べる。
Q. ブルーライトカットメガネと照明、どっちが効果的?
ブルーライトカットメガネは画面の色味が変わるデメリットがある。照明環境を整えてモニターの明るさを適切に設定するほうが、根本的な対策になる。
まとめ|照明は在宅勤務の隠れた必需品
在宅勤務の照明は「あればいい」ではなく「正しく選んで正しく配置する」ことが重要だ。モニターライトかデスクライトか、あるいは両方か。自分の作業内容に合わせて選ぶことで、目の疲れを大幅に軽減できる。
まずは自分のデスクの照度を測ってみよう。スマホの照度計アプリでも簡易的に測定できる。500luxに届いていなければ、照明の追加を検討する価値は十分にある。

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