在宅勤務で長時間デスクワークをしていると、気になるのが腰痛。「椅子を変えたら腰が楽になった」という声は多く、オフィスチェアの選び方ひとつで体への負担は大きく変わる。この記事では、腰痛対策を重視したオフィスチェアの選び方と、人気のエルゴノミクスチェアの特徴を紹介する。デスクワークの腰痛に悩んでいる人はぜひ参考にしてほしい。

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デスクワークで腰痛が起きるメカニズム
人間の背骨は自然なS字カーブを描いている。しかし、椅子に座って前かがみの姿勢が続くと、このカーブが崩れて腰椎(背骨の腰の部分)に大きな負荷がかかる。特にリモートワークでは、ダイニングチェアやソファで作業する人も多く、腰への負担が知らず知らずのうちに蓄積していく。
腰痛を防ぐためには、正しい姿勢を自然にキープできる椅子を使うことが大切だ。
腰痛対策オフィスチェアの選び方|6つのポイント
ポイント1:ランバーサポートの有無と調整機能
腰痛対策で最も重要なのがランバーサポート(腰当て)。背骨のS字カーブを維持するため、腰の部分をしっかり支えてくれるパーツだ。
- 高さ調整ができるもの:体型に合わせてフィット位置を変えられる
- 硬さ調整ができるもの:サポートの強さを好みで変えられる
- 独立式ランバーサポート:背もたれとは別に動いて腰にフィットする
固定式のランバーサポートでは体型によってフィットしない場合がある。できれば高さと硬さの両方が調整可能なモデルを選びたい。手持ちの椅子にランバーサポートクッションを後付けする方法もあるので、まずは手軽に試してみるのもおすすめだ。
ポイント2:座面の奥行き調整(スライド機能)
座面の奥行きが合っていないと、膝裏が圧迫されたり、逆に腰が浮いて支えが不十分になったりする。座面スライド機能があれば、太ももの長さに合わせて座面の奥行きを調整できる。
ポイント3:背もたれの高さと角度
ハイバック(背もたれが高い)タイプは、肩甲骨や首までサポートしてくれるため、長時間の作業でも上半身の疲れが出にくい。リクライニング角度の調整ができるモデルなら、作業内容や休憩に合わせて姿勢を変えられる。
ポイント4:座面のクッション性と素材
硬すぎる座面はお尻が痛くなり、柔らかすぎると沈み込んで姿勢が安定しない。適度な反発力があるモールドウレタンや、体圧分散に優れたメッシュ素材がおすすめだ。
ポイント5:アームレストの調整機能
肘を適切な位置で支えることで、肩・首・腰への負担を減らせる。高さだけでなく、前後・左右・角度の4D調整ができるアームレストが理想的だ。
ポイント6:ヘッドレストの有無
長時間のWeb会議や動画視聴の際、ヘッドレストがあると首の筋肉を休められる。特にリクライニングした状態で頭を支えてくれるので、休憩時の快適さが大きく変わる。

人気のエルゴノミクスチェアブランドを紹介
エルゴヒューマン(Ergohuman)
独立式ランバーサポートが最大の特徴。ユーザーの体格や姿勢に応じて自動でポジションが調節され、着座時は常に腰をサポートしてくれる。エルゴヒューマン プロ2やエンジョイ2など複数のモデルがあり、座面前傾チルト機能を搭載したモデルもある。最新の価格はエルゴヒューマン公式サイトで確認できる。
ハーマンミラー(Herman Miller)
オフィスチェアの高級ブランドとして知られる。「アーロンチェア」は人間工学に基づいた設計の代名詞的存在。PostureFitテクノロジーで仙骨と腰椎をサポートし、メッシュ素材「8Zペリクル」は通気性と体圧分散に優れている。12年保証という長期保証も魅力だ。
オカムラ(Okamura)
日本の老舗オフィス家具メーカー。「コンテッサ セコンダ」「シルフィー」などのモデルが人気で、日本人の体型に合わせた設計になっている。大型の異形グラスメッシュが体全体を包み込むように支えてくれる。ショールームで試座できるのも強みだ。
コクヨ(KOKUYO)
「ing(イング)」シリーズは360度グライディングメカで座面が自然に動く独自設計。座りながら体を動かせるため、同じ姿勢を長時間続けることによる腰痛リスクを軽減できる。

予算別のおすすめ選び方
- 1万〜3万円:基本的なランバーサポート+ヘッドレスト付きのエントリーモデル。サンワサプライやGTRACINGなど
- 3万〜7万円:ランバーサポートの調整機能が充実した中価格帯。エルゴヒューマン エンジョイ2やAKRacingなど
- 7万〜15万円:高品質メッシュ・多機能調整のプレミアムモデル。エルゴヒューマン プロ2、オカムラ シルフィーなど
- 15万円以上:ハーマンミラー アーロンチェアなど最高級クラス。長期保証付きで長く使える
予算に限りがある場合でも、ランバーサポートと座面高の調整機能は妥協しない方が良い。この2点があるだけで腰への負担はかなり違ってくる。
椅子を変える以外の腰痛対策も忘れずに
良い椅子を使っても、座りっぱなしでは腰痛を完全には防げない。以下の対策も合わせて取り入れよう。
- 1時間に1回は立ち上がる:ストレッチや軽い歩行で血流を促進
- 正しい座り方を意識する:骨盤を立て、背もたれに腰をしっかり当てる
- モニターの高さを適切にする:目線の高さにモニター上端が来るように調整
- フットレストを活用する:足裏が床にしっかり着かない場合はフットレストで調整
すでに強い腰痛がある場合は、椅子の変更だけでなく医療機関への相談も検討しよう。椅子はあくまで予防・軽減の手段であり、治療の代わりにはならない。
オフィスチェアに関するよくある質問(Q&A)
Q. オフィスチェアとゲーミングチェアどちらが腰痛に良い?
A. 腰痛対策に重点を置くなら、ランバーサポートの調整機能が充実したエルゴノミクスチェア(オフィスチェア)の方が適しているケースが多い。ただし、ゲーミングチェアでもランバーサポートが付いたモデルなら一定の効果は得られる。
Q. 高い椅子と安い椅子で腰への影響はどのくらい違う?
A. 高級モデルは調整機能の幅が広く、より自分の体型に合わせたカスタマイズが可能。ただし「高い=腰に良い」とは限らず、自分の体に合っているかが最も重要だ。できれば実物に座って試してみるのが一番良い。
Q. 中古のオフィスチェアは買っても大丈夫?
A. ハーマンミラーやオカムラなどの高級チェアは耐久性が高く、中古でも十分使える場合が多い。ただし、メッシュのヘタリやガスシリンダーの劣化がないか確認してから購入しよう。オフィスバスターズなどの法人向け中古家具店なら状態の良い商品が見つかりやすい。

椅子に座るときの正しい姿勢のチェックリスト
どんなに良い椅子を使っても、座り方が悪ければ腰痛は改善されない。以下のチェックリストを参考に、正しい座り姿勢を意識しよう。
- 骨盤を立てて座る(お尻を背もたれにしっかり当てる)
- 背もたれに腰をしっかり預ける(前のめりにならない)
- 足裏全体が床に着く高さに座面を調整する
- 膝の角度が90度になるようにする
- モニターは目線の高さか、やや下に配置する
- 肘の角度が90度になるようにアームレストを調整する
- 肩が上がらないようリラックスした姿勢を維持する
最初は意識していても、作業に集中すると姿勢が崩れがち。30分〜1時間ごとに自分の姿勢をチェックする習慣をつけると、腰痛の予防に効果的だ。
オフィスチェア購入時の注意点
実際に座って試すのが一番大切
オフィスチェアは体との相性が重要。ネットのレビューだけで判断せず、できれば実店舗やショールームで実際に座ってみるのが失敗しない買い方だ。エルゴヒューマンは取扱店舗で試座可能、オカムラやコクヨはショールームを設けている。
配送・組み立てサービスの有無を確認
高級オフィスチェアは重量が15〜25kgあるものも多い。配送時の組み立てサービスの有無を確認しておこう。完成品で届くメーカーもあれば、自分で組み立てが必要なメーカーもある。
保証期間をチェックする
長期間使うものだからこそ、保証期間は重要。ハーマンミラーの12年保証は業界トップクラスだが、国内メーカーでも3〜5年の保証が一般的だ。モーター部分やガスシリンダー部分の保証条件も個別に確認しておくと安心。

まとめ|腰痛知らずの在宅勤務を実現しよう
腰痛対策に強いオフィスチェアの選び方を解説してきた。最後にポイントを振り返ろう。
- ランバーサポートの有無と調整機能が最重要チェックポイント
- 座面の奥行き調整・背もたれの高さ・アームレストの調整も確認
- エルゴヒューマン・ハーマンミラー・オカムラなどが人気ブランド
- 予算が限られていてもランバーサポートと座面高調整は妥協しない
- 椅子だけでなく、定期的な立ち上がり・正しい座り方も大切
椅子は毎日何時間も体を預ける道具だからこそ、慎重に選びたい。腰痛は放置すると慢性化して日常生活にも支障をきたすことがある。早めにオフィスチェアの見直しと姿勢の改善に取り組んで、腰痛知らずの快適な在宅勤務環境を作ろう。
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参考:エルゴヒューマン公式サイト|オフィスのギモン – エルゴノミクスチェア解説|マイベスト – オフィスチェア比較
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