在宅勤務が定着して「電気代がかなり増えた」と実感している方は多いのではないでしょうか。1日中自宅にいると、照明・エアコン・PC・給湯器など、あらゆる場面でエネルギーを消費します。
エネルギー関連の調査によると、在宅勤務に切り替えると月の電気代が3,000〜4,000円ほど増えると言われています。年間にすると4万円近い出費増です。通勤費が浮いたとはいえ、光熱費の増加は家計に響きます。
この記事では、在宅勤務中の電気代・冷暖房費・通信費などの光熱費を効果的に節約する方法を、具体的なテクニックとともに紹介していきます。無理なくできるものばかりなので、今日からさっそく試してみてください。

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在宅勤務で光熱費が増える内訳
まずは、在宅勤務でどこにお金がかかっているのかを把握しましょう。主な内訳は以下の通りです。
エアコン(冷暖房費)が最大の要因
光熱費増加の最も大きな要因が、エアコンの使用時間の増加です。オフィスに通勤していれば日中は自宅のエアコンを使いませんが、在宅勤務ではほぼ終日稼働させることになります。
エネチェンジの調査によると、1日8時間在宅勤務をした場合の1日あたりのエアコン代は、夏場で約26〜228円、冬場で約27〜456円とされています。特に冬場の暖房費は夏場の冷房費を大きく上回る傾向があります。
照明・PC・モニターの電気代
デスクライトやPCモニターの電力消費も、1日中使うと積み重なります。ノートPC単体であれば消費電力は小さいですが、外部モニターやデスクトップPCを使用している場合は月に数百円〜千円程度の増加が見込まれます。
給湯(お湯)の使用量増加
自宅でコーヒーやお茶を淹れる回数が増えると、電気ポットやガス代の出費も増えます。また、トイレの使用回数が増えることでウォシュレットの電力消費も地味にかさみます。
在宅勤務で増える光熱費の主な内訳:
・エアコン → 月1,500〜4,000円増
・照明・PC → 月500〜1,500円増
・給湯・その他 → 月500〜1,000円増
合計で月3,000〜4,000円程度の増加が目安です。
エアコンの電気代を節約するテクニック
自動運転モードを活用する
エアコンの電気代を抑える最も効果的な方法は、自動運転モードを使うことです。手動で「弱運転」に設定するよりも、エアコンが自動で最適な風量を調整してくれる自動運転のほうが、実は消費電力が少なくなります。
エアコンは起動時と室温を設定温度に近づけるまでの間に最も電力を消費するため、弱運転にすると設定温度に達するまでに時間がかかり、かえって電力を使ってしまいます。
こまめなオン・オフはNG
「使わないときはこまめに消す」という節約の常識は、エアコンには当てはまりません。30分〜1時間程度の外出であれば、つけっぱなしにしておいたほうが再起動時の電力消費を避けられるため省エネになります。
ただし、2時間以上不在にする場合は消したほうが経済的です。外出時間に応じて判断しましょう。
設定温度を見直す
環境省が推奨する設定温度は、冷房28度・暖房20度です。設定温度を1度調整するだけで、電気代が約10%変わると言われています。「28度では暑い」と感じる場合は、サーキュレーターを併用して空気を循環させると、体感温度を2〜3度下げられます。
狭い部屋で作業する
なるべく狭い部屋で作業することで、空調コストを大幅に抑えられます。リビングの広い空間を冷暖房するよりも、書斎や寝室など狭い部屋で仕事をするほうが、同じ設定温度でもエアコンの消費電力が少なくて済みます。

照明・PC周りの節約テクニック
LED照明に切り替える
まだ蛍光灯や白熱電球を使っている場合は、LED照明への切り替えだけで電気代を大幅に削減できます。LEDは蛍光灯に比べて消費電力が約40%少なく、寿命も約4万時間(蛍光灯の約4倍)と長持ちです。
PCの省電力設定を見直す
WindowsやMacの省電力設定を見直すことで、PCの消費電力を抑えられます。画面の自動消灯を5分に設定する、スリープモードを10分に設定するなど、使っていない間の電力消費を最小限にしましょう。
また、使っていない外付けデバイス(プリンター・外付けHDDなど)の電源をこまめに切ることも効果的です。待機電力だけでも月に数十円〜百円程度かかっています。
モニターの明るさを下げる
モニターの輝度を最大にしている方は意外と多いですが、輝度を50〜70%程度に下げても視認性にはほとんど影響ありません。消費電力が減るだけでなく、目の疲れの軽減にもつながります。
冬場に特に効く暖房費の節約術
電気毛布やフットヒーターを活用する
部屋全体を暖めるエアコンに比べて、電気毛布やフットヒーターは消費電力がかなり少ないです。電気毛布の消費電力は40〜80W程度で、1時間あたりの電気代はわずか1〜2円程度です。
エアコンの設定温度を2〜3度下げて、足元はフットヒーター、肩にはブランケットをかけるスタイルにすると、快適さを保ちながら暖房費を大幅にカットできます。
断熱対策で暖房効率を上げる
窓からの冷気は暖房効率を大きく下げます。断熱シートやプチプチ(気泡緩衝材)を窓に貼るだけでも、室温の低下を防げます。厚手のカーテンに交換するのも効果的です。
ドアの隙間からの冷気も見逃せないポイントです。隙間テープ(100円ショップでも購入可能)を貼るだけで、部屋の保温性が上がります。
暖房器具の使いすぎによる乾燥には注意が必要です。加湿器を併用するか、洗濯物を室内干しにするなどして、湿度40〜60%を保つようにしましょう。乾燥は喉の不調や肌荒れの原因になるだけでなく、ウイルスの繁殖にもつながります。

電力会社の見直しで固定費を削減する
電力自由化により、電力会社は自由に選べる時代です。電力会社を切り替えるだけで、月の電気代が5〜15%安くなるケースも珍しくありません。特に在宅勤務で電気使用量が増えた方は、使用量に応じた最適な料金プランに見直す価値があります。
エネチェンジなどの比較サイトで現在の使用量と料金を入力すると、最適なプランをシミュレーションしてくれます。切り替え手続きもWebで完結するため、工事の立ち会いなども不要です。
参考:エネチェンジ「テレワークの電気代はいくら?節約方法まとめ」では、在宅勤務の電気代に関する詳しいデータが紹介されています。
会社に光熱費の負担を相談する
在宅勤務で増加した光熱費は、会社が負担してくれるケースもあります。在宅勤務手当として月3,000〜5,000円を支給する企業が増えており、まだ制度がない場合でも人事部門に相談してみる価値はあります。
また、会社が支給する在宅勤務手当は、一定の条件を満たせば非課税となる場合があります(国税庁の「在宅勤務に係る費用負担等に関するFAQ」を参照)。手当の税務上の扱いについても確認しておきましょう。
参考:エバーグリーン「テレワークで増える光熱費はどのくらい?」では、光熱費の目安と節約のコツがまとめられています。
Q&A|在宅勤務の光熱費に関するよくある質問
Q. 在宅勤務で増えた光熱費は確定申告で経費にできますか?
会社員の場合、「特定支出控除」という制度を利用すれば、一定の条件のもとで在宅勤務関連の費用を控除できる可能性があります。ただし、適用されるケースは限定的です。フリーランスの場合は、家事按分により光熱費の一部を経費として計上できます。詳しくは税務署や税理士に相談することをおすすめします。
Q. エアコンの買い替えは節約になりますか?
使用しているエアコンが10年以上前のモデルの場合、最新モデルに買い替えるだけで消費電力が20〜40%程度削減できることがあります。初期費用はかかりますが、毎日長時間使用する在宅勤務者にとっては、数年で元が取れる投資です。
Q. 夏場と冬場、どちらの光熱費が高いですか?
一般的には、冬場のほうが光熱費は高くなります。暖房は冷房に比べて室温と外気温の差が大きく、より多くのエネルギーを消費するためです。加えて、日照時間が短いため照明の使用時間も増えます。冬場の節約対策を重点的に行うと、年間の光熱費削減効果が大きくなります。
参考:Looopでんき「テレワークを始めると電気代はどれくらい上がる?」でも、季節ごとの電気代の目安が紹介されています。
まとめ
在宅勤務の光熱費は、エアコンの使い方・照明やPCの省エネ設定・電力会社の見直しなど、複数の対策を組み合わせることで効果的に抑えられます。特にエアコンは自動運転モードを基本にし、狭い部屋で作業する、サーキュレーターを活用するなどの工夫が有効です。
冬場は電気毛布やフットヒーターなどの局所暖房を活用し、断熱対策と組み合わせることで、快適さを保ちながら暖房費を大幅にカットできます。まずはエアコンの設定と電力会社の見直しから始めてみてください。

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