「Slackを使い始めたけど、何がどこにあるかわからない…」と感じている方は少なくないでしょう。Slackはリモートワークの定番チャットツールとして、多くの企業やチームで導入されています。
Slackの最大の特徴は、チャンネルベースのコミュニケーションによって情報を整理できることです。メールのように件名をつける必要もなく、チーム内のやり取りをリアルタイムかつ効率的に行えます。
この記事では、Slackの基本的な使い方を初心者向けに解説します。ワークスペースへの参加方法、チャンネルの仕組み、メッセージの送り方、そして知っておくと便利な機能まで、最初に覚えるべきことをまとめました。

Slackの基本概念を理解しよう
ワークスペースとは
ワークスペースは、Slackにおける「会社」や「チーム」の単位です。企業であれば1つのワークスペースを作り、全社員がそこに参加するのが一般的です。ワークスペースは独立しているため、複数のワークスペースに所属することも可能です(例:本業の会社と副業のチーム)。チャットツール全般の比較は以下の記事で紹介しています。

チャンネルとは
チャンネルは、話題やプロジェクトごとに分けられた「会話の部屋」です。Slackを効果的に使うカギは、このチャンネルの理解にあります。
| チャンネルの種類 | 特徴 | 使用例 |
|---|---|---|
| パブリックチャンネル | ワークスペース内の誰でも参加可能 | #general、#random、#お知らせ |
| プライベートチャンネル | 招待されたメンバーのみ参加可能 | #経営会議、#人事_機密 |
チャンネルの命名には「#営業部」「#プロジェクトA」「#雑談」のように、ひと目で内容がわかる名前をつけるのがポイントです。
ダイレクトメッセージ(DM)とは
特定の人と1対1でやり取りしたいときは、ダイレクトメッセージを使います。チャンネルに投稿するまでもない個人的なやり取りや、相談事に向いています。最大8人までのグループDMも作成可能です。
Slackの始め方
ワークスペースに参加する
ほとんどの場合、会社やチームの管理者から招待メールが届きます。以下の手順で参加できます。
- 招待メールの「Join Now」または「参加する」をクリックする
- 名前とパスワードを設定する
- プロフィール写真を設定する(任意だが推奨)
- ワークスペースに参加完了
アプリをインストールする
Slackはブラウザでも使えますが、デスクトップアプリのほうが通知の管理や動作の安定性に優れています。
- PC:Slack公式ダウンロードページからデスクトップアプリをインストール
- スマートフォン:App Store(iPhone)またはGoogle Play Store(Android)から「Slack」をインストール
プロフィール写真は必ず設定しましょう。チャットではアイコンが頻繁に表示されるため、顔写真やイラストを設定しておくと、誰の発言かが一目でわかります。
メッセージの送り方
チャンネルにメッセージを投稿する
- 左サイドバーから投稿したいチャンネルをクリックする
- 画面下部のメッセージ入力欄にテキストを入力する
- Enterキーを押して送信する
送信後に誤字に気づいた場合は、メッセージにカーソルを合わせて「編集」を選択すれば修正できます。
メンション(@通知)を使う
メンションは、Slackで最も重要な機能の一つです。特定の人に向けたメッセージであることを明示し、相手に通知を送ることができます。
| メンション | 対象 | 使い方 |
|---|---|---|
| @名前 | 特定の個人 | 「@田中さん 資料の確認お願いします」 |
| @channel | チャンネルの全メンバー | 重要なお知らせ(全員に通知が届く) |
| @here | 現在オンラインのメンバー | 急ぎの連絡(オンラインの人だけに通知) |
@channelは全メンバーに通知が届くため、多用すると「通知が多すぎる」と不満が出ることがあります。本当に全員に見てほしい場合にだけ使いましょう。@hereはオンラインの人だけに届くので、@channelより影響が小さくなります。
スレッドで返信する
Slackでは、メッセージに対する返信は「スレッド」を使うのがマナーです。元のメッセージにカーソルを合わせて「スレッドで返信」をクリックすると、会話の文脈を保ったまま返信できます。
スレッドを使わずにチャンネルに直接返信してしまうと、他の話題と混在して会話が追いにくくなります。特に活発なチャンネルでは、スレッドの活用が必須です。


Slackの便利な機能
リアクション(絵文字リアクション)
メッセージに対してテキストで返信するまでもないとき、絵文字リアクションが便利です。メッセージにカーソルを合わせて絵文字アイコンをクリックし、適切なリアクションを選びましょう。
よく使われるリアクションの例:
- 👍:了解、賛成
- 👀:確認中、見ました
- ✅:完了
- 🙏:ありがとう、お願いします
リアクションを活用すると、チャンネルが「了解です」「ありがとうございます」といった短いメッセージで埋まるのを防げます。
ファイルの共有
メッセージ入力欄の横にあるクリップアイコンをクリックするか、ファイルを直接ドラッグ&ドロップすることで、チャンネルやDMにファイルを共有できます。画像、PDF、Office文書など、さまざまなファイル形式に対応しています。
ブックマーク(保存)
重要なメッセージやあとで確認したいメッセージは、ブックマーク(保存)機能で保存できます。メッセージにカーソルを合わせて「ブックマークに追加」を選択します。保存したメッセージは左サイドバーの「後で」セクションから確認できます。
リマインダー
「あとで対応しよう」というメッセージには、リマインダーを設定できます。メッセージの「その他」メニューから「リマインドする」を選択し、通知してほしい日時を設定するだけです。忘れがちなタスクの管理に役立ちます。
ハドルミーティング(音声・ビデオ通話)
チャットでのやり取りが長くなったとき、ハドルミーティングでサッと通話に切り替えられます。チャンネルやDMの画面下部にあるヘッドフォンアイコンをクリックするだけで、即座に音声通話が始まります。事前のスケジュール設定は不要です。
検索機能
Slackの検索機能は非常に強力です。画面上部の検索バーにキーワードを入力するだけで、過去のメッセージ、ファイル、チャンネルを横断的に検索できます。以下の検索フィルターを使うと、さらに効率的に探せます。
- from:@名前 → 特定の人のメッセージだけを検索
- in:#チャンネル名 → 特定のチャンネル内だけを検索
- before:日付 → 指定日以前のメッセージを検索
- has:link → リンクが含まれるメッセージだけを検索


Slackを快適に使うためのコツ
通知設定をカスタマイズする
デフォルトのままだと通知が多すぎて集中力を妨げることがあります。Slackの通知設定ヘルプを参考に、以下のような調整をしましょう。
- メンション時のみ通知を受け取る設定に変更する
- 重要度の低いチャンネルはミュートにする
- 業務時間外は「おやすみモード」を設定する
ステータスを活用する
自分の状態を表すステータスを設定しましょう。「会議中」「集中作業中」「休憩中」「外出中」などを設定しておくと、周囲のメンバーが連絡のタイミングを判断しやすくなります。
キーボードショートカットを覚える
| ショートカット | 機能 |
|---|---|
| Ctrl + K | チャンネル・DMを素早く切り替え |
| Ctrl + Shift + K | DMを開く |
| Ctrl + F | 検索 |
| Ctrl + Shift + M | メンション一覧を表示 |
| Ctrl + Shift + S | 保存済みアイテムを表示 |
特にCtrl + K(クイックスイッチャー)は必ず覚えておきましょう。チャンネル名やメンバー名を入力するだけで、素早く移動できます。
Slackの使い方に関するQ&A
Q. Slackは無料で使えますか?
A. はい、Slackには無料プラン(フリープラン)があります。メッセージの送受信、ファイル共有、1対1の通話など基本機能は無料で利用可能です。ただし、無料プランではメッセージの検索が直近90日分に制限されます。過去のメッセージをすべて検索したい場合は有料プラン(プロプラン:月額925円/ユーザー〜)が必要です。
Q. SlackとLINEはどう違いますか?
A. LINEは個人向けのメッセンジャーアプリであるのに対し、Slackはビジネス向けに設計されたコミュニケーションツールです。Slackの強みは、チャンネルによる話題の整理、スレッドによる会話の構造化、外部ツールとの連携、強力な検索機能など、業務効率を高める機能が充実している点にあります。
Q. Slackで送ったメッセージは削除できますか?
A. はい、自分が送ったメッセージは削除可能です。メッセージにカーソルを合わせて「その他」メニューから「メッセージを削除」を選択します。ただし、ワークスペースの管理者設定によっては削除が制限されている場合もあります。また、削除前に相手がすでにメッセージを読んでいる可能性がある点には注意してください。
Q. 複数のワークスペースに参加できますか?
A. はい、Slackでは複数のワークスペースに同時に参加できます。デスクトップアプリの左端にワークスペースの一覧が表示されるため、クリックで切り替え可能です。本業と副業、社内チームと社外プロジェクトなど、場面に応じてワークスペースを使い分けられます。
Q. Slackの外部ツール連携にはどんなものがありますか?
A. Slackは数千種類の外部ツールと連携できます。代表的なものとして、Googleカレンダー(予定の通知)、Trello(タスク管理の通知)、GitHub(コードの更新通知)、Notion(ページの共有)、Zoom(会議の開始)などがあります。Slack App Directoryで連携可能なツールを確認できます。 以下の記事もあわせてチェックしてみてください。






