リモートワークで欠かせないのが画面共有です。「この画面、今ちょっと見てもらえますか?」というやり取りは、在宅勤務では日常茶飯事。でも画面共有ツールの選び方を間違えると、画質が荒い・動作が重い・操作が分かりにくいなど、ストレスの原因になってしまいます。
リモートワーカーの約9割が「画面共有がないと仕事にならない」と感じているというアンケート結果もあり、画面共有はリモートワークの生命線といえます。Web会議ツールに内蔵されている機能だけでなく、専用の画面共有ツールを知っておくと、用途に応じて使い分けができて便利です。
この記事では、リモートワークに便利な画面共有ツールを比較しながら紹介します。単純な画面共有だけでなく、録画やリモートコントロール、非同期の画面共有など、さまざまなニーズに合ったツールを網羅しているので、ぜひ参考にしてください。

画面共有ツールの種類と選び方
画面共有ツールと一口に言っても、用途によっていくつかのタイプに分かれます。自分の使い方に合ったタイプを選ぶのが失敗しないコツです。
リアルタイム画面共有(Web会議型)
Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsなどに内蔵されている画面共有機能です。会議中にリアルタイムで画面を見せながら話せます。ほとんどのWeb会議ツールに標準搭載されているため、追加コストがかからないのがメリットです。Web会議ツールの選び方はテレワークツールのおすすめ比較を参考にしてみてください。
非同期型画面共有(動画メッセージ型)
画面を録画して動画メッセージとして送る「非同期型」は、時差のあるチームやスケジュールが合わないメンバーとのやり取りに最適です。LoomやVimeo Recordなどが代表例で、録画した動画はリンクで共有でき、相手は好きなタイミングで視聴できます。
リモートコントロール型
相手のPCを遠隔操作できるタイプのツールです。ITサポートやトラブルシューティングの際に、口頭で説明するより実際に操作した方が早いケースに重宝します。TeamViewerやAnyDeskが代表格です。
スクリーンショット・注釈型
画面のスクリーンショットを撮って注釈を加え、共有するタイプです。デザインのフィードバックやバグ報告など、特定の箇所を指摘したい場合に便利です。
リアルタイム画面共有ができるWeb会議ツール比較
Zoom
画面共有機能の充実度ではZoomが一歩リードしています。画面全体・特定のウィンドウ・特定のタブなど、共有範囲を細かく選べるのが大きな強みです。「画面の一部分」を共有する機能もあり、必要な部分だけを見せることでプライバシーを保護できます。
さらにZoomの画面共有中は、共有画面の上に注釈を書き込む機能があります。プレゼン資料にリアルタイムで線を引いたりマーカーを付けたりできるので、会議の理解度がぐっと上がります。無料プランでは40分の時間制限がありますが、画面共有機能自体はフル機能で使えます。
参考:Zoom 機能紹介ページ
Google Meet
Google Workspaceユーザーなら追加設定なしですぐに使えます。Chromeブラウザから直接画面共有が可能で、アプリのインストールが不要なのが手軽です。画面全体・ウィンドウ・タブの3種類から共有範囲を選択できます。
Google Meetの画面共有はChromeタブの共有時に「タブの音声も共有」のオプションが使えるため、動画や音声付きのコンテンツを共有する際にも便利です。
Microsoft Teams
Microsoft 365環境ではTeamsの画面共有が定番です。PowerPointのプレゼンテーションモードとの統合が優れており、発表者ツールを使いながらスライドを共有できます。参加者はスライドを自分のペースで前後に移動できる「PowerPoint Live」機能も特徴的です。
また、Teamsには「発表者モード」があり、自分の顔を画面の隅に表示しながらプレゼンできます。対面のプレゼンに近い臨場感が出せるため、社内発表やクライアントへの提案に人気です。

非同期型画面共有ツール(動画メッセージ型)
Loom(ルーム)
非同期コミュニケーションの定番ツールです。画面+カメラ+マイクで手軽に動画メッセージを録画し、リンク一つで共有できます。テキストで5分かけて書く説明が、Loomなら1分の動画で済むケースも多く、時間の節約に直結します。
受け取った側はコメントやリアクションを動画のタイムライン上に残せるため、双方向のコミュニケーションも可能です。無料プランでは1本あたり5分まで、25本まで保存可能。有料プランは月額15ドルで録画時間・保存本数が無制限になります。
参考:Loom公式サイト
Vimeo Record
動画プラットフォームVimeoが提供する画面録画ツールです。Loomと同様にブラウザ拡張機能から画面+カメラを録画できます。Vimeoの動画ホスティング基盤を使っているため、高画質な録画が可能です。
Vimeoのビジネスプランでは動画の分析機能(誰がいつどこまで見たか)が使えるため、社内研修や営業資料の共有にも活用されています。
Vidyard(ヴィディヤード)
営業チーム向けの動画メッセージツールです。画面録画した動画をメールやSNSで共有でき、相手が動画を再生したタイミングで通知が届きます。CRM(Salesforce・HubSpot)との連携も充実しており、営業プロセスに組み込みやすい設計です。
リモートコントロール型ツール
TeamViewer
リモートデスクトップの老舗ツールです。離れた場所にあるPCを遠隔操作でき、画面共有・ファイル転送・チャットなどの機能が揃っています。個人利用は無料で、商用利用の場合は月額2,475円からです。
ITサポートチームがリモートで社員のPCトラブルを解決する場面で広く使われています。マルチプラットフォーム対応で、Windows・Mac・Linux・iOS・Androidから接続可能です。
AnyDesk
TeamViewerの代替として人気が高まっているツールです。軽量で動作が速く、回線が不安定な環境でもスムーズに動作します。個人利用は無料で、UI がシンプルで迷わず使えるのもポイントです。
Chrome リモートデスクトップ
Googleが提供する無料のリモートデスクトップツールです。Chromeブラウザさえあれば使えるため、追加のソフトウェアインストールが不要です。自宅PCから会社PCにアクセスするような使い方に向いています。
画面共有をスムーズに行うためのテクニック
共有前にデスクトップを整理する
画面共有で意外とやりがちなのが、デスクトップに散らかったファイルやプライベートな通知が映り込むことです。共有前にデスクトップを整理し、通知をオフにする習慣をつけましょう。
- デスクトップの不要なファイルを非表示にする
- SlackやLINEなどの通知をオフにする
- 不要なブラウザタブを閉じる
- 共有するウィンドウだけを表示しておく
- 画面全体ではなくウィンドウ単位で共有する
「ウィンドウ共有」を活用する
画面全体を共有するのではなく、特定のウィンドウだけを共有する方が安全です。うっかり別のウィンドウに切り替えても、共有画面には映りません。ZoomもGoogle MeetもTeamsも、ウィンドウ単位の共有に対応しています。
解像度と通信環境を確認する
画面共有は映像データを送信するため、回線速度が遅いとカクカクになります。共有する側の解像度が高すぎると相手の画面では文字がつぶれることもあるため、必要に応じて解像度を下げるかズームインして見せましょう。

用途別おすすめの組み合わせ
日常の会議がメインの場合
すでに導入しているWeb会議ツール(Zoom・Meet・Teams)の画面共有機能で十分です。追加ツールは不要で、コストも増えません。ただし注釈機能や録画機能は使いこなせるようにしておきましょう。
海外チームや時差のあるメンバーとの連携
Loomの導入を強くおすすめします。時差があるとリアルタイムの会議が難しいですが、Loomで画面録画を送り合えば、お互いの都合の良い時間に確認できます。テキストの何倍も情報量が多く、ニュアンスも伝わりやすいです。
ITサポートやヘルプデスク業務
TeamViewerやAnyDeskのリモートコントロール機能が不可欠です。「右上のボタンをクリックして…」と口頭で説明するより、直接操作した方がずっと早く解決します。
デザインフィードバックやコードレビュー
Loomで画面を録画しながらコメントを残すのが効率的です。Figmaの画面を共有しながらフィードバックポイントを説明すれば、テキストのコメントよりも正確に意図が伝わります。
画面共有中はPCのリソース(CPU・メモリ・帯域)を多く消費します。古いPCや回線が不安定な環境では、共有前に不要なアプリを閉じておくことをおすすめします。特にZoomとTeamsの同時起動は避けてください。
よくある質問


