「プロジェクト管理ツールを探しているけど、海外製ばかりで日本語のサポートが不安…」「Backlogの名前は聞いたことがあるけど、実際どう使えばいいの?」と悩んでいる方は少なくありません。Backlogは日本企業が開発した国産のプロジェクト管理ツールで、日本語でのサポートが充実している安心感があります。
Backlogは国内で100万人以上のユーザーが利用しており、日本のビジネス文化に合った操作性が高く評価されているプロジェクト管理ツールです。IT企業だけでなく、広告代理店やメーカーなど幅広い業界で導入されています。
この記事では、Backlog初心者がゼロからプロジェクト管理を始められるよう、基本的な使い方を丁寧に解説します。チームでの導入を検討している方にも、個人のタスク管理に使いたい方にも役立つ内容になっています。

Backlogとは?特徴と強み
Backlogは、株式会社ヌーラボが開発・運営するプロジェクト管理ツールです。タスク管理、バグ管理、バージョン管理(Git/SVN)、Wiki、ファイル共有などの機能が統合されており、開発チームから非エンジニアチームまで幅広く使えます。
Backlogの最大の特長は「課題」を中心としたシンプルな管理構造です。プロジェクトの中に「課題」を登録し、担当者・期限・ステータスを設定して管理します。海外製のツールと比べてUI(操作画面)がシンプルで、ITリテラシーに差があるチームでも導入しやすいのが強みです。
また、Backlogには絵文字スタンプ機能やスター機能など、コミュニケーションを活性化する仕掛けが用意されています。プロジェクト管理ツールでありながら、チーム内のちょっとしたやり取りもスムーズにできる設計になっています。リモートでのコミュニケーション全般は以下の記事もどうぞ。

アカウント作成と初期設定
無料トライアルから始める
Backlogの公式サイトにアクセスし、「無料で試してみる」をクリックします。メールアドレスを入力すると確認メールが届くので、リンクをクリックして登録を完了させます。30日間の無料トライアルが利用可能で、すべての機能を試すことができます。
トライアル登録時にスペース名(URL)を設定します。これはチームのBacklog URLになるため、会社名やチーム名を使うのが一般的です。個人利用の場合は任意の名前で構いません。
プロジェクトの作成
ログイン後、「プロジェクトを追加」からプロジェクトを作成します。プロジェクトキー(英字の略称)とプロジェクト名を入力し、利用する機能(Wiki、Git、ファイル共有など)を選択します。
プロジェクトキーは課題のIDの先頭に使われます。たとえばプロジェクトキーを「WEB」に設定すると、課題IDは「WEB-1」「WEB-2」のように自動採番されます。後から変更できないため、わかりやすい短い文字列にしましょう。
課題の登録と管理
課題の登録方法
プロジェクト画面の「課題の追加」ボタンをクリックして、課題を登録します。課題には以下の項目を設定できます。
- 件名 → 課題の内容を端的に表すタイトル
- 課題の種別 → タスク、バグ、要望、その他(カスタマイズ可能)
- 担当者 → 課題の責任者
- 優先度 → 高、中、低の3段階
- 期限日 → 締め切りの日付
- 詳細 → 課題の背景や詳細な説明
- マイルストーン → 属するフェーズやリリース
- カテゴリー → 課題の分類(任意設定)
課題を登録したら必ず「担当者」と「期限日」を設定するのがBacklog運用の鉄則です。担当者不明の課題は放置される原因になります。
ステータスの更新
Backlogの課題には「未対応」「処理中」「処理済み」「完了」の4つのステータスがあります。作業に着手したら「処理中」に変更し、作業が終わったら「処理済み」にして担当者を確認者に変更します。確認者がOKを出したら「完了」にする、という流れが一般的です。
このステータスの流れは「起票者 → 担当者 → 確認者」というワークフローを自然に実現します。「処理済み」と「完了」を分けることで、作業の完了と確認の完了を明確に区別できるのがBacklogの賢い設計です。
コメントでのやり取り
課題の詳細画面の下部にコメント欄があり、課題に関する議論やフィードバックを記録できます。ファイルの添付もコメントに対して行えるため、修正指示と修正後のファイルをセットで残すことができます。
コメントには絵文字スタンプで反応でき、「了解!」のような短い返答をわざわざテキストで書く手間が省けます。コミュニケーションのハードルを下げる工夫として好評です。


ガントチャートとカンバンボード
ガントチャートの活用
Backlogのガントチャート機能は、課題の開始日と期限日をバーで表示し、プロジェクト全体のスケジュールを視覚的に把握できます。ガントチャート上でバーをドラッグして日程を変更することも可能です。
マイルストーンを設定すると、ガントチャート上に縦線で表示されるため、フェーズの区切りが明確になります。「α版リリース」「β版リリース」「正式リリース」のようなマイルストーンを設定して、各課題がどのフェーズに属するか整理しましょう。
カンバンボードの使い方
ボードビューを選択すると、課題がステータスごとにカード形式で表示されます。Trelloと同じ感覚で使えるため、カンバン方式に慣れている方にはこちらが直感的かもしれません。
ガントチャートでスケジュールの全体像を確認し、カンバンボードで日々のタスク進捗を管理する、という使い分けが効果的です。プロジェクトマネージャーはガントチャート、メンバーはカンバンボードを中心に見る、という運用も多く見られます。
Wiki機能でナレッジを蓄積
BacklogにはWiki機能が内蔵されており、プロジェクトに関するドキュメントを作成・管理できます。Markdownまたはバックログ記法で文書を書けるため、技術ドキュメントの作成にも対応しています。
Wikiは階層構造で管理でき、「開発環境構築手順」「コーディング規約」「リリース手順」などのページをカテゴリごとに整理できます。プロジェクトの知識を蓄積しておけば、新メンバーのオンボーディングにも活用できます。
Wikiはプロジェクトごとに独立しています。複数のプロジェクトにまたがる共通ドキュメントは、専用の「共通ドキュメント」プロジェクトを作成してWikiを管理するのがおすすめです。
リモートワークでのBacklog活用術
日報・週報としての活用
毎日の作業内容を課題のコメントとして記録しておけば、日報の代わりになります。課題ベースで記録されるため、「何のために何をしたか」が明確になり、上司やチームメンバーも把握しやすくなります。
ファイル共有
Backlogにはプロジェクトごとのファイル共有スペースがあります。Google DriveやDropboxのようなクラウドストレージの代わりとしても使えるため、プロジェクトに関するファイルをすべてBacklogに集約できます。
メール通知とアプリ通知
課題のステータス変更やコメント追加時にメール通知が届きます。通知設定は細かくカスタマイズ可能で、自分が担当者の課題だけ通知を受け取る設定にもできます。モバイルアプリ(apps.apple.com・サイト終了)を使えばプッシュ通知も受け取れるため、リモートワーク中でも重要な更新を見逃しません。


Backlogの料金プラン
- フリープラン(無料) → ユーザー10人まで、1プロジェクト、容量100MB
- スタータープラン → 月額2,970円。ユーザー30人まで、5プロジェクト
- スタンダードプラン → 月額17,600円。ユーザー無制限、100プロジェクト、ガントチャート
- プレミアムプラン → 月額29,700円。ユーザー無制限、プロジェクト無制限
フリープランは機能が限定的なため、実用的に使うならスタータープラン以上がおすすめです。ガントチャートを使いたい場合はスタンダードプラン以上が必要になります。チーム全体での月額課金のため、メンバー数が増えても追加コストがかからないのはAsanaやTrelloとの大きな違いです。 以下の記事もあわせてチェックしてみてください。




