在宅勤務が当たり前になった今、じわじわと家計に響いてくるのが光熱費です。「会社にいたときはオフィスの電気もエアコンも使い放題だったのに…」と思うこと、ありませんか。
在宅勤務で増える光熱費は月3,000〜8,000円程度と言われており、年間にすると3万〜10万円近い出費になります。特に夏と冬はエアコンの稼働時間が増えるため、光熱費がグッと跳ね上がります。
でも安心してください。ちょっとした工夫で光熱費を大幅に抑えることは可能です。この記事では、在宅勤務中の電気代・ガス代・水道代を効率的に節約する方法を具体的に紹介します。すぐに試せるものから、初期投資で長期的にお得になるものまで幅広くまとめました。

在宅勤務で光熱費が増える原因
エアコンの稼働時間が大幅に増える
出社していたときは日中エアコンを使わなかった家庭が、在宅勤務では8時間以上稼働させることになります。エアコンは家庭の電気代の約30〜40%を占める最大の消費源で、ここを攻略できるかどうかで光熱費が大きく変わります。
パソコン・モニターの電力消費
デスクトップパソコンの場合、1日8時間使うと月に約600〜1,000円の電気代がかかります。ノートパソコンなら100〜300円程度なので、ノートパソコンで十分な作業内容であれば切り替えるだけで節約になります。
照明の使用時間が増える
日中は会社にいたため照明を使わなかった部屋でも、在宅勤務では一日中電気をつけることになります。LED照明に切り替えていない家庭は、まずここから見直しましょう。
電気代を節約する具体的な方法
エアコンの設定温度を見直す
夏は28度、冬は20度が資源エネルギー庁が推奨する設定温度です。冷房を1度上げるだけで約10%の節電効果があるとされています。「28度だと暑い」という場合は、サーキュレーターを併用して空気を循環させると体感温度が2〜3度下がります。
電力会社・プランを見直す
在宅勤務で日中の電力使用量が増えたなら、料金プランの見直しは必須です。夜間割引プランを契約している場合、日中の電気代が高くなっている可能性があります。電力比較サイトで自分の使用パターンに合ったプランをシミュレーションしてみましょう。
LED照明に切り替える
まだ蛍光灯や白熱球を使っている場所があれば、LEDに交換しましょう。LEDは蛍光灯の約半分、白熱球の約1/8の消費電力です。初期費用は多少かかりますが、電球の寿命も長いのですぐに元が取れます。
使わない家電のコンセントを抜く
待機電力は家庭全体の電気代の約5%を占めています。テレビ、電子レンジ、プリンターなど、使わないときはコンセントを抜くかスイッチ付き電源タップを活用しましょう。

冷暖房費を劇的に下げるテクニック
断熱カーテン・断熱シートを活用する
窓からの熱の出入りは、夏は約70%、冬は約50%を占めます。断熱カーテンや窓に貼る断熱シートを使うだけで、エアコンの効率が大幅に改善されます。特に冬場は結露防止にもなるので一石二鳥です。
部屋を絞って冷暖房する
在宅勤務中は仕事部屋だけを冷暖房すればOK。リビングと仕事部屋の両方をエアコンで温めるのは非効率です。仕事部屋が狭ければ、エアコンの代わりに電気代の安いオイルヒーターやデスクヒーターを使う手もあります。
着るもので体温調節する
冬場にエアコンの設定温度を上げるよりも、着るものを1枚増やす方がコスパが良いです。フリースやブランケット、USBヒーター付きのブランケットなどを活用しましょう。足元が冷える方は、電気代の安い足元ヒーターもおすすめです。

水道代・ガス代の節約も忘れずに
水道代の節約ポイント
在宅勤務でトイレの使用回数や飲み物の準備で水道使用量が増えます。節水シャワーヘッドの導入や、食器洗いの際にため洗いをするなど、小さな積み重ねが効果的です。
ガス代の節約ポイント
お湯を沸かす回数が増える在宅勤務では、電気ケトルの活用がおすすめです。必要な量だけ沸かせるので、やかんでお湯を沸かすよりも効率的。コーヒーやお茶を何杯も飲む方は、保温ポットにまとめて作っておくと、その都度沸かすよりも節約になります。
初期投資で長期的に節約できるアイテム
| アイテム | 初期費用の目安 | 年間節約効果 |
|---|---|---|
| サーキュレーター | 3,000〜8,000円 | 3,000〜5,000円 |
| LED照明(全室分) | 5,000〜15,000円 | 5,000〜10,000円 |
| 断熱カーテン | 5,000〜20,000円 | 5,000〜15,000円 |
| スイッチ付き電源タップ | 1,000〜3,000円 | 2,000〜4,000円 |
| 電気ケトル | 3,000〜8,000円 | 2,000〜5,000円 |
どれも初期費用を1年以内に回収できるものばかりです。特にLED照明と断熱カーテンは、初期投資に対する節約効果が大きいのでおすすめです。
会社の在宅勤務手当も確認しよう
光熱費の増加分を自腹で払い続ける必要はないかもしれません。多くの企業が在宅勤務手当を支給しています。月額3,000〜5,000円が相場で、通勤手当の代わりに支給されるケースが一般的です。
- 在宅勤務手当は課税対象になる場合がある
- 通勤手当との併用が認められないケースも多い
- 自分から申請しないと支給されない場合がある
- 実費精算方式と定額支給方式で税務上の扱いが異なる
手当の制度があるのに申請していない方は、人事部門に確認してみてください。国税庁のFAQで在宅勤務手当の税務上の取り扱いが確認できます。

よくある質問(FAQ)
Q. 在宅勤務で電気代はどのくらい増えますか?
A. 一般的に月3,000〜8,000円の増加と言われています。特にエアコンを長時間使う夏と冬は高くなりがちです。パソコンの種類(デスクトップかノートか)や部屋の広さによっても変わります。
Q. エアコンはつけっぱなしの方が電気代が安いですか?
A. 30分〜1時間程度の外出であれば、つけっぱなしの方が安い場合が多いです。エアコンは起動時に最も電力を消費するため、こまめにON/OFFを繰り返すと逆に電気代が上がります。ただし、2時間以上不在にする場合はオフにした方がお得です。
Q. 在宅勤務の光熱費は確定申告で経費にできますか?
A. フリーランスや個人事業主であれば、仕事で使った分を按分して経費計上できます。会社員の場合は「特定支出控除」を使える可能性がありますが、要件が厳しいためハードルは高いです。詳しくは税務署や税理士に確認してください。
Q. 電力会社の切り替えは面倒ですか?
A. Web上で申し込むだけで完了するケースがほとんどです。工事も不要で、切り替え中に電気が止まることもありません。検針票の情報があれば10分程度で手続きできます。
Q. 在宅勤務で一番節約効果が高い方法は?
A. エアコンの効率化が最もインパクトが大きいです。断熱カーテン+サーキュレーターの組み合わせだけで、月2,000〜3,000円の節約が期待できます。次いで電力プランの見直しが効果的です。
Q. 在宅勤務手当の相場はいくらですか?
A. 月額3,000〜5,000円が一般的です。大手企業では月10,000円以上支給するケースもあります。初期に一時金として環境整備費(5万〜10万円)を支給する企業もあります。
まとめ:在宅勤務の光熱費は「仕組み」で節約できる
- エアコンの効率化(サーキュレーター・断熱カーテン)が最優先
- 電力会社・料金プランの見直しで固定費を削減
- LED照明への切り替えで年間5,000〜10,000円の節約
- 待機電力カットにスイッチ付き電源タップを活用
- 在宅勤務手当の申請を忘れずに
- 初期投資アイテムは1年以内に元が取れるものを選ぶ
光熱費の節約は、一つひとつの効果は小さく見えても、積み重ねると年間で数万円単位の違いになります。まずはエアコン周りの対策と電力プランの見直しから始めてみてください。


