「チームのタスクが誰が何をやっているか見えない…」「メールやチャットで依頼したタスクが放置されている」そんな悩みを抱えているチームリーダーやマネージャーは少なくありません。リモートワークが当たり前になった今、チームのタスク管理は対面でのフォローが効かないぶん、ツールの力が不可欠です。
リモートチームの生産性が下がる最大の原因は「情報の非対称性」であり、タスク管理ツールはこの問題を根本から解決してくれます。全員が同じ画面でタスクの進捗を共有できるだけで、チームの動きが劇的にスムーズになります。
この記事では、チームでの利用に特化したタスク管理ツールを厳選して紹介します。チーム規模や業種ごとに最適なツールが異なるため、選び方のポイントも合わせて解説していきます。

チーム向けタスク管理ツールの選び方
個人向けとの違い
チーム向けのタスク管理ツールには、個人向けにはない以下の機能が求められます。個人向けのツールは以下の記事で別途紹介しています。

- メンバーへのタスクアサイン → 誰が担当かを明確にする
- 進捗の可視化 → チーム全体の状況を一目で把握
- コメント・メンション → タスクに関するやり取りを記録
- 権限管理 → 閲覧・編集の権限を細かく設定
- 通知機能 → タスクの変更をリアルタイムに共有
- 外部ツール連携 → Slack、Google Drive等との連携
- レポート・分析 → チームの生産性を数値で把握
チーム規模別の選び方
チーム規模によって最適なツールは大きく変わります。2〜5人の小規模チームなら操作がシンプルなTrelloやAsanaの無料プランで十分です。10〜30人の中規模チームならAsanaやBacklogの有料プラン、50人以上の大規模チームならJiraやMondayのエンタープライズプランが必要になってきます。
また、エンジニアチームかビジネスチームかによっても選択肢が変わります。エンジニアチームはGit連携やスプリント管理ができるツールが求められ、ビジネスチームは直感的に使えるUIが重視されます。
Asana|バランス型のチーム管理ツール
チームでの活用ポイント
Asanaはタスク管理とプロジェクト管理のバランスが良く、チーム規模を問わず使いやすいツールです。リスト、ボード、タイムライン、カレンダーの4つのビューを切り替えられるため、マネージャーは全体像を、メンバーは自分のタスクを、それぞれ最適な画面で確認できます。
特に「マイタスク」機能は優秀で、複数のプロジェクトに参加しているメンバーでも、自分が担当するすべてのタスクを1つの画面で確認できます。プロジェクト横断でのタスク管理ができるのはAsanaの大きな強みです。
向いているチーム
マーケティング、企画、営業など、非エンジニアチームでの導入実績が特に多いです。UIが直感的でITリテラシーに差があるチームでも浸透しやすいのが理由です。5〜50人規模のチームに最適です。
料金
無料プランは15人まで。Starterプランは月額約10.99ドル/人で、タイムラインビューやワークフローの自動化が使えます。
Trello|カンバン方式で直感的に管理
チームでの活用ポイント
Trelloのカンバンボードは視覚的にわかりやすく、ツールに慣れていないメンバーでもすぐに使い始められます。カードの移動で進捗を管理するシンプルな操作は、チームへの導入障壁が最も低いツールの1つです。
自動化機能「Butler」を使えば、カードの移動やラベルの付与を自動化でき、チーム全員のルーティン作業を減らせます。たとえば「完了リストに移動したら担当者にスターをつける」といったルールを設定できます。
向いているチーム
2〜10人の小規模チームで、シンプルなタスク管理をしたい場合に最適です。大規模プロジェクトや複雑な依存関係の管理には向いていませんが、小さなチームの日常的なタスク管理にはベストな選択肢です。
料金
無料プランでボード10枚まで。Standardプランは月額約5ドル/人でボード数が無制限になります。


Backlog|日本企業に人気の国産ツール
チームでの活用ポイント
Backlogは課題管理・Wiki・ファイル共有・Git管理が統合された国産ツールです。日本語のサポートが充実しており、操作マニュアルやヘルプも日本語で提供されているため、日本企業での導入がスムーズです。
ガントチャート機能が標準搭載されており、プロジェクトのスケジュールを視覚的に管理できます。チーム全体の月額固定料金で人数制限がないプランがあるのも、メンバーの増減が多い現場では助かるポイントです。
向いているチーム
日本語のサポートを重視するチーム、IT・Web制作チーム、開発とビジネスサイドの両方が参加するプロジェクトに向いています。Git連携も可能なため、開発プロジェクトの管理にも使えます。
料金
スタータープランは月額2,970円(30人まで)。スタンダードプランは月額17,600円(人数無制限)で、ガントチャートが利用可能です。
Monday.com|ビジュアル重視の管理ツール
チームでの活用ポイント
Monday.comはカラフルで視覚的に美しいインターフェースが特長のプロジェクト管理ツールです。テーブル、カンバン、タイムライン、カレンダー、チャートなど多彩なビューに対応しており、データの見せ方が豊富です。
ダッシュボード機能が強力で、複数のボードのデータを1つの画面にまとめて表示できます。マネージャーが全プロジェクトの進捗をグラフやチャートで把握するのに最適です。
向いているチーム
マーケティングチーム、クリエイティブチーム、営業チームなど、ビジュアルでの情報把握を好むチームに向いています。ノーコードの自動化機能も充実しているため、業務プロセスの自動化にも活用できます。
料金
無料プランは2人まで。Basicプランは月額約9ドル/人で、ビューアやストレージの制限が緩和されます。
Jira|開発チームのスタンダード
チームでの活用ポイント
JiraはAtlassian社が提供するソフトウェア開発向けのプロジェクト管理ツールです。スクラムやカンバンなどのアジャイル開発手法に完全対応しており、スプリント管理、バーンダウンチャート、ベロシティレポートなどの開発特化機能が充実しています。
世界で最も使われている開発チーム向けプロジェクト管理ツールであり、開発プロセスの標準ツールとして位置づけられています。カスタマイズ性が非常に高く、チームのワークフローに合わせた細かな設定が可能です。
向いているチーム
ソフトウェア開発チーム、特にアジャイル開発を実践しているチームに最適です。ただし学習コストが高いため、非エンジニアが多いチームには不向きです。
料金
無料プランは10人まで。Standardプランは月額約8.15ドル/人です。


Notion|タスク管理+ドキュメントの統合
チームでの活用ポイント
Notionはタスク管理だけでなく、ドキュメント管理、Wiki、データベースを1つのツールで完結できるオールインワンツールです。チームのナレッジベースとタスク管理を同じプラットフォームに統合したい場合に最適です。
議事録からタスクを切り出し、プロジェクトデータベースに紐づけ、Wikiから参照する、という一連の流れがNotion内で完結するのが最大の強みです。ツールの数を減らしたいチームには有力な選択肢です。
向いているチーム
スタートアップや小規模なクリエイティブチームで、タスク管理とドキュメント管理を1つに統合したい場合に向いています。ただし、専用のプロジェクト管理ツールほどの管理機能はないため、大規模プロジェクトには不向きです。
料金
無料プランはゲスト10人まで。プラスプランは月額約10ドル/人です。
チームへの導入を成功させるコツ
段階的に導入する
全社一斉導入ではなく、まず1つの小さなプロジェクトで試験導入するのがおすすめです。成功体験を積んでから他のプロジェクトに展開する方が、メンバーの抵抗感が少なくなります。
ルールを決めて統一する
ツールの使い方をメンバー任せにすると、人によって使い方がバラバラになり管理が崩壊します。「タスクの粒度」「ステータスの定義」「完了の基準」を最初に決めて全員に共有しましょう。運用ルールのドキュメントを作っておくと新メンバーの加入時にも役立ちます。
リーダーが率先して使う
ツールの定着にはリーダー自身が積極的に使い、タスクの確認やフィードバックをツール上で行うことが最も効果的です。リーダーがメールやチャットで指示を出すと、メンバーもツールを使わなくなります。「タスクに関するやり取りはすべてツール上で」というルールを徹底しましょう。
定期的に振り返る
導入後1か月、3か月のタイミングで「ツールはうまく使えているか」「改善すべき点はないか」を振り返りましょう。メンバーからの不満や改善要望を吸い上げて、運用ルールを調整していくことが長期的な定着につながります。 以下の記事もあわせてチェックしてみてください。






