「在宅勤務になってから肩がガチガチ…」「夕方になると肩が鉄板みたいに硬い」と悩んでいませんか。オフィスワークでも肩こりは起きますが、在宅勤務ではさらに悪化しやすい環境が揃っています。
在宅勤務者の約8割が肩こりを感じているという調査結果もあり、リモートワークの「国民病」と言っても過言ではありません。通勤がなくなった分、体を動かす機会が激減しているのが大きな原因です。
この記事では、在宅勤務で肩こりが起きる原因と、今日からできる具体的な対策を紹介します。ストレッチ・環境改善・グッズの活用まで幅広くカバーしているので、自分に合った方法を見つけてください。

在宅勤務で肩こりが悪化する原因
ノートPCの画面位置が低い
在宅勤務で肩こりが起きる最大の原因は、ノートPCの画面を覗き込む前傾姿勢です。画面が目線より下にあると、頭が前に出て首と肩に大きな負担がかかります。人間の頭は約5kgの重さがあり、前に15度傾くだけで首への負荷は約12kgに跳ね上がります。
キーボード・マウスの位置が悪い
キーボードが体から遠い位置にあると、腕を前に伸ばす姿勢が続きます。これにより肩甲骨周りの筋肉が常に引っ張られた状態になり、肩こりの原因になります。マウスも遠すぎると右肩(左利きなら左肩)だけに負荷が集中します。
動かない時間が長すぎる
オフィスでは会議室への移動、同僚への声かけ、コピー機への移動など、無意識に体を動かす機会がありました。在宅勤務ではこれらがすべてなくなり、同じ姿勢で何時間も座り続けてしまいがちです。厚生労働省のテレワークガイドラインでも、連続作業時間は1時間以内が推奨されています。
ストレスによる筋緊張
在宅勤務特有の孤独感やコミュニケーション不足によるストレスも、肩こりの原因になります。精神的なストレスを感じると無意識に肩に力が入り、筋肉が緊張し続けるためです。

デスク環境の改善で肩こりを予防する
モニターの高さを目線に合わせる
モニターの上端が目線の高さと同じかやや下になるのが理想的なポジションです。ノートPCの場合は、PCスタンドで画面を持ち上げて外付けキーボードとマウスを使うのがベストです。PCスタンドは2,000〜5,000円程度で購入でき、肩こり対策としてのコストパフォーマンスは抜群です。
キーボードとマウスの位置を最適化する
キーボードは体の正面に置き、肘が90度になる高さで打てるようにします。マウスもキーボードのすぐ横に配置。腕を大きく動かさなくて済むポジションがベストです。
- モニター上端が目線の高さ
- モニターとの距離は40〜70cm
- 肘が90度でキーボードに届く
- マウスはキーボードのすぐ横
- 肩が上がらないリラックスした状態
椅子のアームレストを活用する
アームレスト(肘掛け)は肩こり対策に非常に有効です。腕の重さ(片腕約4kg)を肘掛けで支えることで、肩への負担が大幅に軽減されます。高さ調整できるアームレストがついた椅子を選ぶか、後付けのアームレストを導入しましょう。
肩こり解消ストレッチ5選
デスクワークの合間に取り入れたいストレッチを紹介します。どれも座ったままできるので、会議の合間やちょっとした休憩時間に試してみてください。
1. 肩すくめストレッチ
両肩を耳に近づけるように思い切り上げて5秒キープ。その後、一気に力を抜いてストンと肩を落とします。これを5回繰り返します。筋肉の緊張と弛緩を繰り返すことで、血行が改善されます。
2. 肩甲骨はがしストレッチ
肩甲骨を動かすことが肩こり解消の最重要ポイントです。両手を肩に置いて、肘で大きな円を描くように前回し10回、後ろ回し10回。肩甲骨がゴリゴリ動く感覚があれば正解です。
3. 首の横ストレッチ
右手で頭の左側を軽く押さえ、右耳を右肩に近づけるように首を倒します。15秒キープしたら反対側も同様に。首の横にある僧帽筋が伸びて、肩こりが緩和されます。
4. 胸を開くストレッチ
両手を後ろで組んで、胸を張るように肩甲骨を寄せます。15秒キープ。デスクワークで丸まった胸郭を開くことで、肩の巻き込みが改善されます。
5. 腕のクロスストレッチ
右腕を体の前で左側に伸ばし、左手で右肘を引き寄せます。肩の後ろ側が伸びる感覚があれば正解。左右各15秒ずつ行いましょう。

肩こり対策グッズの選び方
| グッズ | 効果 | 価格帯 |
|---|---|---|
| ノートPCスタンド | 画面位置を上げて前傾姿勢を防ぐ | 2,000〜5,000円 |
| 外付けキーボード | 腕のポジションを最適化 | 2,000〜10,000円 |
| マッサージガン | 筋肉のこわばりを直接ほぐす | 3,000〜15,000円 |
| ホットパック | 血行を促進して筋肉をほぐす | 500〜2,000円 |
| 磁気ネックレス | 血行改善(個人差あり) | 3,000〜15,000円 |
最もコストパフォーマンスが高いのはノートPCスタンド+外付けキーボードの組み合わせです。合計5,000円程度の投資で、肩こりの根本原因である「前傾姿勢」を解消できます。
マッサージガンは筋肉のこわばりをピンポイントでほぐせるので、すでに肩こりがひどい人には即効性があります。日本整形外科学会でも、肩こりに対する温熱療法やセルフマッサージの有効性が認められています。
日常習慣で肩こりを予防する
入浴で血行を促進する
38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分浸かることで、全身の血行が促進されます。肩まで浸かるのがポイントです。シャワーだけで済ませている人は、湯船に浸かる習慣をつけるだけでも肩こりが改善されることが多いです。
睡眠環境を見直す
枕の高さが合っていないと、寝ている間も首や肩に負担がかかります。仰向けで寝たときに、首が自然なカーブを保てる高さが理想です。高すぎる枕は肩こりの原因になるため要注意です。
運動習慣をつくる
週2〜3回、30分程度の有酸素運動が肩こり予防に効果的です。ウォーキング、ジョギング、水泳など、全身を動かす運動が特におすすめ。通勤がなくなった分の運動量を意識的に確保しましょう。
以下の症状がある場合は医療機関の受診を検討してください。
- 肩こりに伴う強い頭痛や吐き気
- 腕や手にしびれがある
- 肩が上がらない・動かすと激痛が走る
- 肩こりが1ヶ月以上改善しない

よくある質問(FAQ)
Q. 肩こりに効く市販薬はありますか?
A. 消炎鎮痛剤の湿布や塗り薬は一時的な痛みの緩和に効果があります。ただし、根本的な解決にはなりません。薬で痛みを抑えつつ、姿勢の改善やストレッチで原因を取り除くことが大切です。
Q. 整体やマッサージに通ったほうがいいですか?
A. セルフケアで改善しない場合は選択肢の一つです。ただし、通い続けないと元に戻ることが多いので、セルフストレッチとの併用がおすすめ。整形外科でレントゲンを撮ってもらい、構造的な問題がないか確認するのも有効です。
Q. 肩こりと目の疲れは関係ありますか?
A. 密接に関係しています。目が疲れると画面を覗き込む姿勢になりやすく、それが肩こりを引き起こします。また、目の周りの筋肉の緊張が首・肩に伝わることもあります。目の対策と肩の対策はセットで行うのが効果的です。
Q. デスクワーク中の理想的な休憩頻度は?
A. 50分作業+10分休憩が理想的です。休憩中に肩甲骨ストレッチを行うと効果的。ポモドーロ・テクニック(25分作業+5分休憩)を取り入れている人も多いです。
Q. 肩こりがひどいときの応急処置は?
A. ホットタオルを首〜肩に当てて5分温めるのが手軽で効果的です。電子レンジで濡れタオルを30秒温めるだけで作れます。血行が促進されて筋肉がほぐれます。
Q. トラックボールマウスは肩こりに効きますか?
A. トラックボールマウスは腕を動かさずにカーソル操作できるため、肩への負担を軽減できます。慣れるまで1〜2週間かかりますが、慣れてしまえば快適です。特にマウス操作が多い人には効果が大きいです。
まとめ:肩こりは環境と習慣で改善できる
- ノートPCの画面位置を上げるのが最優先対策
- PCスタンド+外付けキーボードで前傾姿勢を防ぐ
- 肩甲骨ストレッチを1時間に1回取り入れる
- アームレスト付きの椅子で腕の重さを支える
- 入浴・運動・睡眠環境の見直しも効果的
- 改善しない場合は医療機関に相談する
在宅勤務の肩こりは、放置すると慢性化して仕事のパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。まずはPCの画面位置を目線の高さに合わせるところから始めてみてください。


